概要
このリリースでは、イベントループのサイクルメトリクスが正確に記録されない問題、Mistral SDK 2.0 との互換性問題、およびストリーミング時にツール呼び出しがスキップされる問題が修正されています。特にマルチサイクルのエージェント呼び出しや Bedrock 上の Sonnet 4.x モデルを使用している場合に影響する重要な修正です。
リリース: v1.32.0
バグ修正
イベントループのサイクルメトリクス修正 (#1903)
- 再帰呼び出しで終了するサイクルで
end_timeとdurationが記録されなかった問題を修正 - これにより
total_durationとaverage_cycle_timeが不正確になっていた - マルチサイクルの呼び出しでエージェントのパフォーマンス監視が困難だった問題が解消
修正前:
{
"total_cycles": 2,
"total_duration": 2.97,
"traces": [
{
"name": "Cycle 1",
"end_time": null,
"duration": null
}
]
}
修正後:
{
"total_cycles": 2,
"total_duration": 14.80,
"traces": [
{
"name": "Cycle 1",
"end_time": 1772825275.644092,
"duration": 11.16
}
]
}
Mistral 依存関係の上限バージョンをピン留め (#1935)
mistralaiSDK 2.0 がリリースされ、既存の Mistral モデルプロバイダーが動作しなくなる問題を修正- 依存関係に上限バージョンを設定して互換性を確保
- Bedrock Bidi クライアントのバージョンも同様にピン留めし、今後の破壊的変更を防止
ストリーミング時の toolUse ブロック処理を修正 (#1827)
- 一部のモデル(例: Bedrock 上の Sonnet 4.x)が
toolUseブロックを含むレスポンスでもend_turnを stop reason として返す問題に対応 - ストリーミングモードでツール実行が完全にスキップされ、未実行のツール呼び出しでエージェントが早期終了してしまう問題を修正
- ストリーミング完了後、メッセージ内容に
toolUseブロックが含まれる場合は stop reason をtool_useに上書きするよう修正
まとめ
v1.32.0 はメトリクスの精度向上、依存関係の互換性確保、ストリーミング時のツール実行の信頼性向上など、運用環境での安定性を高める重要なバグ修正を含むリリースです。