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Tools 2025年9月29日

tools v0.2.9

Mem0 グラフデータ表示の修正、readabilipy 依存関係の削除、A2A クライアントツールの説明改善による LLM の URL ハルシネーション防止など、3 つのバグ修正を含むリリースです。

概要

このリリースでは、Mem0 メモリツールのグラフデータ表示の不具合修正、HTTP リクエストツールの依存関係削減、A2A クライアントツールにおける LLM の URL ハルシネーション問題の改善が行われました。

リリース: v0.2.9

バグ修正

Mem0 グラフデータハンドリングの修正 (#248)

Mem0 メモリツールの list および retrieve 操作において、グラフバックエンドから返されたデータが画面に表示されず、エージェントワークフローの後続ステップで考慮されない問題を修正しました。

修正内容:

  • グラフバックエンドからのデータが正しく表示されるようになりました
  • list 操作で全メモリのグラフ構造(Source、Relationship、Target)がテーブル形式で表示されます
  • retrieve 操作でクエリに関連するグラフデータが検索結果として表示されます
  • エージェントワークフローの後続ステップでグラフデータが正しく利用可能になりました

使用例:

# Mem0 メモリの一覧表示
memory_agent.tool.mem0_memory(action="list", user_id=USER_ID)

# クエリに基づくメモリの取得
memory_agent.tool.mem0_memory(
    action="retrieve",
    query="accommodation preferences travel Japan trip",
    user_id=USER_ID
)

readabilipy 依存関係の削除 (#261)

HTTP リクエストツールから readabilipy 依存関係を削除し、npm パッケージの自動インストールを不要にしました。convert_to_markdown 機能は markdownify のみを使用するように簡素化されました。

修正内容:

  • readabilipy パッケージへの依存を削除
  • extract_content_from_html 関数を markdownify のみを使用するように簡素化
  • API と機能は変更なし
  • npm パッケージの自動インストールが不要になり、セットアップが簡単になりました

ポイント:

  • HTTP リクエストツールの convert_to_markdown 機能は引き続き利用可能です
  • 外部依存関係が減少し、より軽量で保守しやすくなりました
  • 既存のコードに変更は不要です

A2A クライアントツールの説明改善による URL ハルシネーション防止 (#263)

A2A クライアントツールの説明を改善し、LLM が不正確な URL を生成(ハルシネーション)してしまう問題を防止しました。

問題の詳細:

  • ユーザーがエージェント名で参照(例: “calculator agent にメッセージを送信”)した際、LLM が誤った URL(https://<agent-name>.<org>.com/api/v1 など)を生成していました
  • これにより接続エラーが発生し、当初は A2A プロトコルのバグと誤診されていました

修正内容:

  • ツールの説明に「URL を推測、生成、またはハルシネートしないこと」という明示的なガイダンスを追加
  • エージェント検出と直接 URL 使用の適切なワークフローを明確化
  • ユーザー提供の URL とエージェント名解決の両方のワークフローをサポート
  • ユーザーがエージェント名で参照する場合、a2a_list_discovered_agents を使用するよう LLM をガイド

使用例:

# エージェント名でメッセージを送信する正しいワークフロー

# 1. 利用可能なエージェントを一覧表示
discovered_agents = a2a_list_discovered_agents()

# 2. 適切なエージェントの URL を取得してメッセージを送信
a2a_send_message(
    agent_url="http://localhost:8384/",
    message="Please calculate the square root of 200"
)

ポイント:

  • LLM は URL を推測せず、常に a2a_list_discovered_agents を使用してエージェントを検出します
  • これにより A2A 通信の信頼性が向上しました
  • ユーザーがエージェント名で参照しても正しく動作するようになりました

まとめ

このリリースでは、Mem0 グラフデータの表示、依存関係の削減、A2A クライアントの信頼性向上という 3 つの重要なバグ修正が行われ、Strands Tools の安定性と使いやすさが向上しました。