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Python SDK 2025年8月4日

sdk-python v1.3.0

a2a-sdk の依存関係の修正、セッションコードフェンスとテストの改善、max_tokens 到達時の専用例外の追加。

概要

Strands Agents Python SDK v1.3.0 では、A2A (Agent-to-Agent) 機能の安定性向上と、イベントループでの max_tokens 到達時のエラーハンドリングの改善が行われました。依存関係の問題を修正し、ドキュメントの品質を向上させ、より明確なエラーメッセージを提供します。

リリース: v1.3.0

バグ修正

a2a-sdk 依存関係のピン (#581)

修正内容:

  • a2a-sdk>=0.2.16 にピンすることで、互換性のない古いバージョンがインストールされる問題を解決しました。
  • pip install strands-agents[a2a] を実行した際に、実行時エラーが発生する問題(#572)を修正しました。

影響を受けていた状況:

  • A2AServer を使用する際に、互換性のない a2a-sdk のバージョンが解決され、実行時エラーが発生していました。

使用例:

import logging
from strands_tools.calculator import calculator
from strands import Agent
from strands.multiagent.a2a import A2AServer

logging.basicConfig(level=logging.INFO)

# Strands Agent を作成
strands_agent = Agent(
    name="Calculator Agent",
    description="基本的な算術演算を実行できる計算機エージェント",
    tools=[calculator],
    callback_handler=None
)

# A2A サーバーを作成(デフォルトでストリーミング有効)
a2a_server = A2AServer(agent=strands_agent)

# サーバーを起動(エラーなく動作)
a2a_server.serve()

ポイント:

  • この修正により、A2A 機能を使用する際に正しい依存関係が確実にインストールされます
  • 既存のインストールコマンドは変更不要です

セッションコードフェンスと A2A テストの修正 (#591)

修正内容:

  • セッションのドキュメントに bash コードフェンスを追加し、ドキュメントサイトで正しく表示されるように修正しました。
  • multiagent/a2a が新しい snake_case 型定義を使用するように更新しました。
  • テストで新しい snake_case をモックするように修正しました。

影響を受けていた状況:

  • ドキュメントサイトでセッション関連のコードが正しく表示されていませんでした。
  • a2a-sdk の型定義の変更によりテストやリントで問題が発生していました。

max_tokens 到達時の専用例外を追加 (#576)

修正内容:

  • イベントループで max_tokens に到達した際に EventLoopMaxTokensReachedException という専用の例外を発生させるようになりました。
  • エラーメッセージにドキュメントへのリンクを含め、トラブルシューティングを容易にしました。

影響を受けていた状況:

  • max_tokens に到達した際のエラーが不明確で、デバッグが困難でした。

使用例:

from strands import Agent
from strands.types.exceptions import EventLoopMaxTokensReachedException

agent = Agent(
    name="My Agent",
    description="エージェントの説明"
)

try:
    response = agent("非常に長い応答を生成するタスク")
except EventLoopMaxTokensReachedException as e:
    print(f"Max tokens に到達しました: {e}")
    # エラーメッセージには詳細なドキュメントリンクが含まれます
    # https://strandsagents.com/latest/user-guide/concepts/agents/agent-loop/#maxtokensreachedexception

ポイント:

  • この変更は #541 の最初のステップです
  • 将来的には、Hook イベントと HookProvider の実装により、max_tokens エラーからの回復が可能になります
  • 現在は、他の障害タイプと一貫してハードフェイルしますが、より明確なエラーメッセージを提供します

まとめ

v1.3.0 は、A2A 機能の安定性向上とエラーハンドリングの改善に焦点を当てたメンテナンスリリースです。依存関係の問題を修正し、ドキュメントの品質を向上させ、max_tokens エラーに対してより明確なフィードバックを提供します。